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食品ロスを減らす課題は「3分の1ルール」を改めることから

多くの人はスーパーなどお店に行くと、商品が並んでいる棚からできるだけ賞味期限までの期間が長いものを取って買い物かごに入れる傾向にあります。

できるだけ新鮮なものをという思いと、すぐに食べ切れないこともあり、家での保管期間が長くなるようとの心理がはたらくからでしょう。


実は食品業界には「3分の1ルール」という慣習があります。

これが食品ロスの大きな原因の一つだというのです。

 

日本の悪しき慣習「3分の1ルール」とは?

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「3分の1ルール」とは工場での製造日から賞味期限までを3分割し、メーカー、販売店、そして各家庭までの食品の流通期間を当てはめて取り扱うルールです。


例で説明します。

プラスチック容器に密封パックされた豆腐の賞味期限が3週間だとします。

3週間を3分割するとそれぞれ1週間ずつになります。


1.納品期限:製造から工場出荷し、スーパーに届ける期間を1週間以内
  1週間過ぎた商品は納品せず廃棄処分

2.販売期限:お店での販売期間は製造日から2週間以内
  2週間過ぎて売れ残った商品は店頭から撤去し返品や廃棄処分

3.購入から賞味期限まで:最低でも1週間以上。


売れ残って返品された商品は2017年の推計では2割がディスカウントストア、残りの8割は廃棄処分だそうです。


このルールは大手食品小売りが賞味期限切れ品が店頭に並ぶのを避け「できるだけ新鮮なものを消費者に」との思いから始めたそうです。

しかし、あまりにもロスが多くもったいないので、見直しの声が上がっています。


実際、賞味期限前にもかかわらずこのように処分されるのは、本当にもったいないですね。

消費者としても新鮮なものを提供されるのは嬉しいには違いないのですが、賞味期限前のものが処分されてしまうのは不本意です。

さらにはまだ食べられる品質の状態なのに賞味期限切れだからと廃棄処分にするのも本当にもったいないですね。

 

 

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「3分の1ルール」見直しの試みも

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「3分の1ルール」は食品ロスの多いということで、見直しとして「2分の1ルール」が試みられているそうです。


上にあげた製造日からの賞味期限が3週間の豆腐を例にとると、


1.納品期限:製造から工場出荷し、スーパーに届ける期間を1.5週間以内

2.販売期限:お店での販売期間は賞味期限いっぱいまで


これなら「3分の1ルール」よりもかなり食品ロスが改善されそうです。

 

返品や廃棄処分が増えると、食品ロスに加えて運搬・処分によるエネルギー、二酸化炭素も増えることになり、何重ものロスにつながります。

特に日本の社会ではその傾向が強く、開発途上国では考えられない贅沢な行為だと思います。


これからは生産者も販売者も消費者も食品ロスを減らす努力が一層求められます。