口内フローラ悪玉菌の歯周病菌は歯磨き4点セット+1で撃退!
腸内フローラとともに口内フローラが私たちの健康に与える影響が語られています。
口内フローラとは何でしょうか?
その中でも悪玉菌の代表、歯周病菌は私たちの健康に深刻な影響をもたらします。
歯周病菌を抑えるための日々の口内ケアに有効な「歯磨き4点セット+1」について紹介します。
口内フローラ
フローラとは
フローラと言われても今一つ意味が分からず、何となくもやもやしたまま使っている場合があります。
まずフローラの意味を理解してから「口内フローラ」の説明に進みたいと思います。
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典」の解説
植物相(しょくぶつそう)
flora
フロラともいう。特定の限られた地域や水域に分布,生育する植物の全種類をいう。特定の植物群について菌類相,藻類相など,地域について小笠原諸島の植物相など,生活環境について高山植物相,氷雪植物相など,生活形群について浮遊植物相,底生植物相,着生植物相などのように,いろいろの側面からまとめることができる。植生,植物群落が代表的な植物や景観によって名づけられ,量的に扱われる植物集団であるのに対し,植物相は種を同定して決定される定性的な集合概念である。動物相と合せて生物相を構成する。
ある範囲に分布する植物の集合体をフローラと呼ぶのですね。
口内フローラには善玉と悪玉がいる
口の中には多種多様な細菌が存在します。
口の中という限られた範囲に住んでいる細菌の集合体をフローラと呼んでいると解釈できます。
同様に、腸内フローラも腸内という限定された中にいる細菌の集合体を言うのですね。
その口内フローラには善玉菌と悪玉菌がいます。
善玉・悪玉って映画やドラマの世界、コレステロールだけではないのですね。
口内フローラではすべてが善玉になればいいということではないそうなのです。
最近の研究によると善玉菌9割、悪玉菌1割のバランスが理想的だそうです。
悪玉菌の代表、歯周病菌の及ぼす怖い影響
悪玉菌が1割いてもいいといっても歯周病菌は困ります。
歯周病菌は歯への悪影響に加えて恐ろしい病気を引き寄せることが分かっています。
例えば心筋梗塞、脳梗塞、認知症、ガン、関節リウマチなど、ちょっと考えられないような病気です。
メカニズムはまだ明確ではないようですが、歯周病菌が歯茎の血管に入り込み、それが全身を駆け巡り悪さをするのだそうです。
歯ぐきから出血している人は要注意で、さらに傷口を広げるような歯磨きの方法は控えることです。
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歯周病菌撃退は「歯磨き4点セット+1」で
歯周病菌撃退は歯科医院よりも日々の家庭生活の中での取り組みの方が有効かつ大切です。
歯磨き4点セット
「歯磨き4点セット」とは上の写真にある
1.歯磨き
毛先が歯と歯茎の間に入りやすい細いものがおススメ
2.タフトブラシ
奥歯の後ろや歯垢ポケットを磨きやすい
3.デンタルフロス
歯間ブラシが入りにくい狭い歯と歯の間の歯垢や食べ物カスをかき出す。
4.歯間ブラシ
歯と歯の間の歯垢や食べ物カスをかき出す。
悪玉菌を抑える「+1」の特効薬とは?
私たち日本人にもっともなじみのある飲み物、緑茶は恐ろしい歯周病菌をはじめとする悪玉菌の繁殖を抑える効果があると言われています。
緑茶の中のカテキン成分が悪玉菌に対して効果的なのです。
粉末の緑茶でもいいのですが、茶葉をミルを使って粉砕したほうがカテキン成分が効果的だそうです。
以前NHKの「ためしてガッテン」で紹介された方法をお伝えします。
1.コップに水かぬるま湯を入れ、粉末または粉砕した緑茶をティースプーンに山盛り1杯取り、入れてかき混ぜる。
2.寝る前に1を口の中でうがいをし、すすがないでそのまま寝る。
これによりカテキンの効果が長続きしやすくなる。
これだったら歯茎から血が出てたりしている人も大丈夫ですね。
さいごに
歯周病菌撃退対策は「歯磨き4点セット+緑茶」となります。
恐ろしい病気につながる歯周病菌を完全に撃退するのは極めて困難かもしれませんが、健康な日々を送るために日ごろから極力減らす努力をすることが大切です。
健康を保つよう日々ちょっとしたことに努めることが、節約生活やシンプルな過ごし方につながります。