「笑い」のすごい効果!こんなに健康にいいなら笑わなきゃ損!
人は一日のうちで平均何回ぐらい笑うと思いますか?
自分を振り返ってみると、笑う日もあれば、1日ほとんど笑わない日もあります。
笑えば相手にいい感じを与え、人とのコミュニケーションがうまくいきます。
同時に、「笑い」は体の健康に様々ないい影響をもたらします。
笑うことは無料だし、こんなにいい効果があるのなら笑わないと損です。
健康に与える「笑い」の効果について考えてみます。
「笑い」が体に与える効果とは
真打(しんうち)落語家の立川らく朝さんという方がいらっしゃいます。
らく朝さんは医学博士であり、46歳で入門して真打にまでなった変わり種です。
このらく朝さんがある冊子に、健康について落語の小話を紹介しながらエッセイを書いていらっしゃいます。
その中で、「笑い」が4つの健康項目に効果があることを紹介しています。
1.免疫力の向上
2.自律神経のバランス調整
3.血糖値上昇の抑制
4.ストレス軽減
こんなことに「笑い」が効果あるなんて、ちょっとびっくりですね。
その理由を医学博士だけあって、きちんと説明されているのです。
「免疫力の向上」については、笑うことでNK(ナチュラルキラー)細胞が活性化し免疫力が上がる。
「自律神経の調整」では、笑うと緊張が緩むので副交感神経が優位になって交感神経とバランス状態になる。
「血糖値」については、笑うとインスリンの分泌に関係する遺伝子に作用し、血糖値の上昇を抑制することが実験的に分かっているそうです。
「ストレス」については、ストレス増⇒唾液中の消化酵素アミラーゼ増の関係にあるが、笑うとアミラーゼが減少=ストレス軽減となる。
ストレスはNK細胞にも悪い影響を及ぼすそうなので、免疫力の低下につながります。
免疫力といえばガンへの効果が期待されています。
やはり「笑い」で免疫力をアップさせることが大切なのですね。
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熱中する趣味が健康に良い影響を
らく朝さんはエッセイの中で、熱中する趣味を持つことと健忘症の関係を創作落語に絡めて説明しています。
以下、創作落語「幽霊将棋」のストーリーの概略です。
定年退職した男性は一人寂しく詰め将棋をして日々暮らしています。
そこへあの世の病院で認知症と診断された幽霊が現れます。
その病院で幽霊は、ボケ防止には好きなことに打ち込むのが一番と言われました。
幽霊の将棋はとても強かったのですが、毎晩のように男性と一局交えているうちに、健忘症が劇的に回復していきました。
そして、生前はプロ棋士だったことを思い出したのです。
すっかり健忘症が回復した幽霊が男性に別れを告げようとすると、男性が「お墓参りに行きたい。お前のお墓の前で金銀飛車角落ちで一局やりたいが、お供えは何がいいか?」と問います。
すかさず幽霊は「金銀飛車角」と答えました。
以上は落語の中の話なので、一生懸命将棋を指したぐらいで認知症が治るとは思えません。
しかし、らく朝さんによると、65歳以上を対象にした追跡調査で、趣味を持つ人は持たない人に比べて認知症にならない確率が2.2倍も高かっとのことです。
これは見過ごせない数値です。
さいごに
日々健康で楽しく過ごす上で「笑い」と「熱中する趣味」はともに大切なことがわかりました。
この先の人生は「笑い」と「熱中する趣味」の二本立てで進んでいきましょう。
私の場合は「趣味」はOKなので、あと「笑い」を増やすように心がけたいと思います。