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終身雇用は終わるのか?トヨタ社長発言の真意は?

日本の雇用制度の特徴である終身雇用は終わってしまうのでしょうか?
経団連中西会長豊田章男トヨタ社長による終身雇用廃止ともとれる発言が報道されて話題になっています。
どちらも終身雇用についての発言ですが、この二人の発言を読み込んでいくと内容は全く違います。
発言の一部を切り取って騒ぎ立てるのはマスコミの常套手段であることを常に頭に置いてものごとを判断する必要があります。
中西会長は終身雇用に進まざるを得ないと言っています。
では豊田社長の終身雇用発言の真意は何だったのでしょうか?

 

どんな発言だったのか?

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経団連中西会長の発言内容に思うこと

まず経団連中西会長の発言を要約すると、「企業は終身雇用の保証書は持っていない」と述べています。


また、企業を運営していく上で終身雇用を前提とすることは限界にきているとも述べています。


これらは、理由はともかく終身雇用はやめる方向と解釈できます。


企業の置かれている現状はあるものの、経営者の役割とは何でしょうか?

従業員およびその家族が生活していけるように安心して働いてもらう環境を作ることではないでしょうか?


経営者の役割を放棄したとも思えるようなことを、経団連のトップが発言するのです。

これが労働組合的と感じるのなら、この後紹介するトヨタの考え方を参考にしてください。

 

自工会豊田会長の発言内容に思うこと


日本自動車工業会会長として豊田章男トヨタ社長が記者会見で終身雇用について発言したことに対して、トヨタよお前もついに終身雇用と決別かのような報道もあります。


本当にそうでしょうか?


それとは真逆のことを言っているのではないかと受け取れるのです。


トヨタ社長の発言はこんな具合です。

日本はなぜ今まで終身雇用ができてきたのか。雇用を続ける、雇用を拡大している企業に対して、もう少しインセンティブをつけてもらわないと難しい局面にきている。

MAGX NEWSより

 
雇用を続ける企業へのインセンティブとは何でしょうか?

税制面での優遇かもしれません。


雇用は続けていく。

そのためにインセンティブつまり優遇策があってもいいのではないか、と訴えているのだと思います。


この発言の前に豊田社長は、国は企業に対してもっと戦略産業の視点を持つよう求めています。


また、日本は諸外国に比べまだ転職することは有利ではないとも発言しています。


トヨタの会社としての哲学の中に、社員への成長の機会の提供、家族を含めた社員の幸福を追求する考え方があるそうです。


このことから考えても、終身雇用をやめることなどはあり得ないと思います。

 

 

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さいごに

私たち自身が今や終身雇用は終わったかのような風潮に惑わされないようにしなければなりません。

終身雇用を続けている大企業や中小企業はまだまだ国内に数多くあるのですから。


日本の多くの経営者が、欧米流を真似て安易に終身雇用の廃止に突き進むことのないように、切に望みます。