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新1万円札の図柄は渋沢栄一に!どんな人物で何をした人なの?

政府は4月9日に、5年後の2024年、令和5年に千円札、5千円札、1万円札、それに5百円硬貨を新デザインに切り替えると発表しました。
これまで新デザインへの切り替えは、偽造防止の観点からほぼ20年ごとに実施されてきています。
新1万円札の図柄は表が渋沢栄一、裏が東京駅の駅舎となります。
渋沢栄一とはどんな人物で何をした人なのでしょう?

 


渋沢栄一はどんな人物?

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渋沢の生い立ち

渋沢栄一は1840年(天保11年)に埼玉県深谷市の豪農の家に生まれました。

今回の新1万円札の顔に決まったことで、深谷市は観光をはじめ町の活性化に活かそうと喜びに沸いています。


子供のころから読書が好きで、5歳の頃父親に読書の手ほどきを受けています。

7歳からは「四書五経」や「日本外史」も学んだと記録されています。

その上家業の関係から算盤が得意で商才も発揮したそうです。

剣術にも熱心に励み、神道無念流や北辰一刀流も学んでいます。


幕末、23歳の頃には尊王攘夷思想に染まったこともありましたが、京都で徳川慶喜に仕えました。

慶喜が将軍になったことで幕臣になり、慶喜の命により1867年(慶応3年)から2年間、渡欧し西洋各地を巡って資本主義をじかに学んでいます。


今回の新札に絡んだ渋沢の説明として、近代日本経済の父と紹介されていますが、この時の西欧諸国で学んだ資本主義文明が日本の近代化を進めるのに大いに役立ったに違いありません。


渋沢が西欧から帰国した時期はすでに明治になっていて、明治政府で大蔵省の役職につきました。

その後、民間に転じ、商工業の発展や社会貢献に尽くしました。


1931年(昭和6年)没、享年92歳です。

 

 

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渋沢栄一は何をした人か?

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官僚

渋沢は明治新政府に乞われて大蔵省で重要な役職を務めました。


国立銀行条例や度量衡の制定にたずさわりました。

自身は官僚の仕事はあまり好きではなかったようで、何度も断り続けた末にようやく引き受けたエピソードもあります。


民間人として商工業の発展に尽くす

民間の商工業分野の発展に尽くすことが、国を富ませ、強くすることにつながるとの思いを強く持っていました。

このあたりは渡欧で近代資本主義を学んだことが影響していたのでしょう。


渋沢がかかわった企業や団体は500を超えるまでになっています。

以下、Wikipediaからの引用です。

第一国立銀行(現みずほ銀行)、その他の地方銀行、東京海上火災保険、東京証券取引所、鉄道会社数社、製糖会社(大日本、明治)、ビール会社(キリン、サッポロ)、製紙会社(王子、日本)など。


社会貢献

各団体の設立や責任者として社会に大いに尽くしました。


以下、Wikipediaからの引用です。

東京市養育院院長、聖路加国際病院理事長などを務めました。
日本赤十字社、東京慈恵会、商法講習所(現一橋大学)、国士館、大倉商業学校(現東京経済大学)、日本女子大学校などの設立に関わっています。

渋沢の座右の書、「論語」

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渋沢が論語と出会ったのは少年時代でした。

論語について学び続け、自分の行動の基準になっていたと言っていいでしょう。


「渋沢論語」とも呼ばれる渋沢の著書「論語と算盤」や「論語講義」を要約した「論語の読み方」(竹内均編・解説)は、今も多くの人に親しまれています。


「論語と算盤」の冒頭に「論語と算盤は甚だ遠くして甚だ近いもの」という言葉が出てきます。

渋沢は企業経営にとって最重要なのは人材であり、守るべき規範として論語が最適と述べています。

「『論語』と算盤は一致する」とも話しています。


さいごに

以上、まさに巨人とも言える渋沢栄一について概略を紹介しました。

渋沢を語るには到底不十分な内容です。

 

更に興味を持たれたら、渋沢著の論語の書を紐解いてみてはいかがでしょう?

論語の奥深さと共に、渋沢の人物についても一層理解を深めることになるでしょう。


5年後(2024年、令和5年)からの新1万円札が約20年間続くことになりますが、渋沢栄一はまさにその間お札を通してつき合うにふさわしい人物と言えるでしょう。